【はじめてのうつわ選び】最初にこだわるならこの3つ!

はじめてのうつわ選び | 最初にこだわるならこの3つ!

暮らしを育む、三つの「必需品」

新しい生活が始まり、ゆっくりと食卓に座っていると、ふと「うつわ」の存在が気になり始める瞬間があります。

これまでは、手近なショップで揃えた機能的でシンプルな器たちで十分に満足していた。
けれど、料理に凝ってみたり、季節の食材を並べたりするうちに、「ただ載せるだけではない、心に馴染む道具」を求める自分に気づく。そんな方も多いのではないでしょうか。

初めて「良い器」を選ぼうとするとき、誰しもが抱くのは「失敗したくない」という小さなしこりのような不安です。
せっかく選ぶのなら、食器棚の奥で眠らせることなく、毎日誇りを持って食卓へ出せるものを選びたい。

Maison Toji(メゾン・トウジ)が大切にしているのは、一目見た瞬間の華やかさよりも、使うほどに奥行きを感じる「控えめな美しさ」です。
主張しすぎることなく料理を引き立て、気がつけば数年後も、一番身近な場所で暮らしを支えてくれているような存在。

今回は、器選びの迷いの中にいるあなたへ、最初の一歩として手にしてほしい「3種類」をご紹介します。
これさえあれば、朝の光から深夜の静寂まで、一日の食卓が心地よい調和で満たされるはずです。

1. 食卓の「風景」をつくる一枚:21cm皿(7寸)

器の世界で「7寸(しちすん)」と呼ばれる、約21cmのお皿。
これは、現代の食卓において最も自由で、最も出番の多い「ダイニングの主役」です。

朝の柔らかな光の中で、こんがりと焼いたトーストと瑞々しいサラダを盛り付ける。あるいは、午後のひとときに彩り豊かなパスタを。夜には、丁寧に仕上げたメインのお肉料理を。

このサイズの魅力は、盛り付けたあとに生まれる「余白」にあります。

メインのお料理を中央に置いても、その傍らに少しの余白が残ることで、食卓に呼吸をするような余裕が生まれます。
二人暮らしであれば、大皿料理を盛り付けて、そこから二人で取り分ける「少し小さめの大皿」としても非常に重宝します。

器屋ではよく「7寸」という言葉を耳にしますが、必ずしもきっちり21cmである必要はありません。
19cmから23cmほどの、手のひらを大きく広げたようなサイズ感であれば、同じように心地よいリズムで使いこなせるはずです。

2. まったり時間を包み込む:大きめのマグ

自分を整える時間は、温かな飲み物を淹れることから始まります。毎日直接手に触れ、唇に触れるマグカップは、道具というよりも、もっと親密な「相棒」のような存在かもしれません。

サイズとしては、ドリップコーヒーが一杯分入る250ml(満水時)以上を探すのがおすすめ。
250mlあれば、コーヒーだけではなく紅茶やルイボスティーなど、幅広く用途を満たしてくれます。

お店でマグを選ぶ時、まずは、素材の個性に目を向けてみてください。
土のぬくもりや素朴な力強さを感じる「陶器(とうき)」は、冬の朝に両手で包み込んだとき、じわりと伝わる熱が心を解きほぐしてくれます。一方で、凛とした上品さと滑らかな肌理(きめ)を持つ「磁器(じき)」は、背筋をすっと伸ばしたい午後の時間に寄り添ってくれるでしょう。

また、カップの形は、飲み物の「味わい」さえも変えてしまいます。 縦長のカップは、外気に触れる面が少ないため熱が逃げにくく、お気に入りの一杯を最後まで温かいまま楽しめます。逆に、口が広くなだらかな形のカップは、お茶の色合いやゆらぎを美しく映し出し、香りがふわりと立ち上がります。

機能性も大切ですが、何より「この質感が好き」と思える手触りの良さを優先してみてください。その直感が、日々のひとときを豊かなものにしてくれます。

 

3. 日々の営みの、健やかな土台:お茶碗

どんなに多様な食文化に触れても、やはり最後に心が帰ってくるのは「炊きたてのご飯」ではないでしょうか。

お茶碗を選ぶとき、つい外側の絵付けやデザインに目が向きがちですが、実は「内側の色合い」こそが、美味しさを左右する大切な要素です。
例えば、真っ白な磁器の内側は、炊きたてのご飯の「銀シャリ」としての輝きを、この上なく瑞々しく引き立ててくれます。
一方で、土の風合いが残る陶器の茶碗は、どこか懐かしい田舎の風景を思わせるような、穏やかな温かみを感じさせてくれます。

一つ、小さなアドバイス。
内側があまりに鮮やかな色(原色の青や赤、黄色など)だと、繊細な白米の色を打ち消してしまい、不思議と味の感じ方が変わってしまうことがあります。 ご飯を盛ったときの、ふっくらとした白さを想像しながら、自分にとって最も「美味しそう」と思える景色を探してみてください。

 

おわりに

うつわを整え、自分と向き合う。

ご紹介した「3種類」が揃うと、不思議と毎日の献立を考えるのが少しだけ楽しくなります。
和食でも洋食でも、どんな料理も受け止めてくれる汎用性の高さが、あなたの暮らしに自信と愛着を育ててくれるはずです。

もし、この三つに加えて何かを買い足したくなったなら、次は「豆皿」や「スープ皿」に注目してみてください。
小さすぎると思われがちな豆皿は、お醤油を差したり、小さなお漬物を添えたりするだけで、食卓に「丁寧さ」という彩りを添えてくれます。
少し派手な柄やカラーを置いて、ダイニングのアクセントにするのもいいでしょう。

スープ皿は、時にお茶碗の代わりとして、時にお鍋の「とんすい」として、驚くほど自由に活躍してくれます。

器選びに迷ったときは、どうぞMaison Tojiのページをゆっくりと眺めてみてください。
掲載されている器たちの佇まいに触れながら、自分はどんな暮らしをしたいのか、どんな時間を過ごしたいのか。

そんな、自分自身と向き合う静かな時間を、大切にしていただければ幸いです。