私たちが「Meguri Ware™」を始めた理由。

私たちが「Meguri Ware™」を始めた理由。

1. 新しい暮らしの始まりに、お気に入りのうつわを安心して迎えるために

結婚、同棲、引っ越し、あるいは新しい趣味の始まり。暮らしの節目や、日々の生活を少し丁寧に整えたいと思ったとき、私たちは「これからの時間を共にするもの」を探し始めます。

毎日使うダイニングテーブル、部屋を照らす照明、そして、日々の食卓を彩る食器。職人の手仕事によって丁寧に作られた作家もののうつわや、おしゃれで歴史ある産地の和食器を自分の暮らしに迎える瞬間は、何にも代えがたい高揚感に満ちています。

しかし、お気に入りのうつわを手に取るとき、心のどこかでこのような小さな不安や葛藤を覚えたことはないでしょうか。

「とても素敵だけれど、もし数年後に引っ越しをして食卓の雰囲気が変わったら、合わなくなってしまうかもしれない」 「ライフステージが変わって家族が増えたり、好みのインテリアが変わったりしたとき、このうつわはどうなるのだろう」

「一生モノ」という言葉はとても美しく響きます。しかし、私たちのライフスタイルは常に変化し、多様化しています。その変化に合わせて、心地よいと感じる空間や食卓のあり方も変わっていくのは、ごく自然なことです。

私たち「Maison Toji(メゾン・トウジ)」が提案する『Meguri Ware™(メグリ・ウェア)』は、単に不要になった食器を引き取るだけの処分サービスではありません。

今、あなたの感性が「美しい」「使いたい」と感じたお気に入りのうつわを、将来の変化に対する不安や縛りなく、心から安心して食卓に迎えていただくための仕組みです。上質な手仕事を選ぶ楽しさと、変化に寄り添う軽やかさ。その両方が共存する、新しいライフスタイルの提案がここから始まります。

2. アイルランドの日常が教えてくれた、モノを愛し、美しく巡らせるという豊かさ

この独自の循環システムの着想源は、Maison Tojiの代表がかつてアイルランドに滞在していた日々にあります。

アイルランドの街を歩くと、ごく当たり前のように日常の風景に溶け込んでいる「チャリティーショップ」を数多く目にします。そこは単なる古着屋やリサイクルショップの枠を超え、地域の人々のコミュニティの交差点として機能していました。

誰かが大切に使っていたけれど、今の暮らしには合わなくなった上質な家具、袖を通さなくなった美しい衣服、精度高く保たれた味わい深い食器たち。それらが当たり前のようにショップへと持ち込まれ、プロの手によって綺麗に整えられ、また次の誰かがそれを宝物を探すような目で見つけ、嬉しそうに引き継いでいく。

そこには、モノが溢れる現代において、良いものを愛着を持って使い、自分の役割を終えたら次の人へと美しく巡らせるという、非常に豊かで心地よい循環の文化が根付いていました。持ち込む人も、新しく迎える人も、誰もが誇りと喜びを持っているその風景は、代表の心に深い感銘を与えました。

「この、モノを大切にしながら次へとバトンを繋いでいく美しい文化を、日本の素晴らしい工芸やうつわの世界でも実現できないだろうか」

日本の職人が魂を込めて作った素晴らしい陶磁器が、使い手のライフスタイルの変化によって行き場を失うことなく、アイルランドの街のように美しく巡り続ける仕組みを作りたい。この純粋な想いこそが、Maison Tojiを突き動かす原動力となりました。

3. 陶磁器をめぐる「原料枯渇」と「処分のリアル」

しかし、日本の伝統工芸や陶磁器をめぐる環境の裏側には、美しさだけでは片付けられない、深刻で切実な2つの「リアル」が存在します。

マクロな視点における最大の課題は、うつわの「原料枯渇問題」です。何百年もの歴史を紡いできた焼き物の産地であっても、うつわの土台となる良質な粘土や陶石は無限ではありません。職人たちが素晴らしい技を持っていても、それを形にするための地球の恵みが、年々減少しているという過酷な現実に直面しています。

そしてもう一つ、ミクロな視点における課題が、私たちが日々直面する「処分の問題」です。一度高温で焼き締められた陶磁器は、プラスチックや紙のように簡単に分解されることはなく、自然の土に還ることはありません。そのため、役目を終えたうつわの多くは、一般的に「燃えないゴミ」として分類され、そのほとんどが最終的に各地の処分場へ埋め立てられているのが現状です。

私たちはMaison Tojiのブランドを立ち上げるにあたり、20代〜60代の方々(計98人)を対象に、インタビューとアンケート調査を実施しました。そこから浮かび上がってきたのは、生活者が抱える次のような葛藤でした。

「ライフスタイルや好みが変わって食卓に合わなくなっても、かつて愛着を持って使っていたうつわを、ゴミとして捨てることには強い罪悪感と抵抗がある」

実際に、回答者の7割もの人々が、この「手放すことへの抵抗」を感じていました。その背景には、「作り手やうつわへの想いがこもっているから」という情緒的な理由だけでなく、「フリマアプリ等に出品してもお金にならない(売れない)」「梱包や発送の手間がかかる」、そして「環境問題への懸念」といった、現代の生活者ならではのリアルなハードルが重なっていました。

産地は原料の未来に悩み、使い手は手放すときの様々なハードルに心を痛めている。 この作り手と使い手の間に横たわる矛盾を、単なるマーケティング目的の「環境配慮(グリーンウォッシュ)」ではなく、ビジネスの構造として本質的に解決したい。

そう考えた代表は、MBA(経営学修士)の場において、経営学・経済学的なアプローチから持続可能なリテールのあり方を模索し、研究を重ねました。使い手が抱える手放す際の心理的・物理的負担を解消し、産地の資源を守る。学術的なロジックと、モノへの愛着が交差する末に導き出されたビジネスモデル。
それが、循環型返却システム『Meguri Ware™』なのです。

4. 感性を満たし、未来へ繋ぐ。
循環型返却システム『Meguri Ware™』の仕組み

Maison Tojiが何よりも大切にしているのは、「サステナブルだから」という理由だけで選ばれるブランドにはしない、ということです。私たちはまず、現代の洗練されたインテリアやモダンな食卓に美しく映える、最高クオリティの食器を販売するセレクトショップであり、「ライフスタイルブランド」であることを大前提としています。

日本六古窯の一つであり、素朴ながらもモダンな表情を持つ兵庫の「丹波焼」や、土と炎の芸術である岡山の「備前焼」、そして時代を経てなお鮮やかな色彩で空間を彩る「ヴィンテージ九谷焼」など、独自の審美眼で厳選した近現代の良質な陶磁器を多数ラインナップしています。

純粋に「このうつわで食事がしたい」と思える魅力的な食器販売を行い、その上で、すべてのうつわに『Meguri Ware™』という循環の選択肢を付与しています。その仕組みは、使い手にとって非常にシンプルで心地よいものです。

  1. うつわを選ぶ・購入する: Maison Tojiの実店舗やオンラインショップで、今のあなたの感性に響くうつわを迎えます。

  2. 日々の暮らしで使う: 毎日の料理を盛り付け、食卓を美しく彩る大切な道具として、日々の暮らしの中で愛用します。

  3. 暮らしが変わる: 数年後、引っ越し、結婚、家族構成の変化などによって、食卓のスタイルや必要なうつわのサイズが変わるタイミングが訪れます。

  4. うつわを返却する: その際、ゴミとして処分するのではなく、Maison Tojiの店舗への持ち込み、または配送にてうつわを「返却」という形で手放します。

  5. ポイントが還元される: 返却されたうつわの状態に応じて、次に新しい器を迎える際に使えるポイント(最大20%)が還元されます。

  6. 次の担い手へ: 返却されたうつわは、洗浄や、必要に応じて金継ぎ・修繕などの適切なメンテナンスを施され、再び「次の使い手」の食卓へと巡っていきます。

このステップによって、あなたは廃棄の罪悪感や手放す際の手間を抱くことなく、常に今の自分に最適な美しい暮らしをアップデートし続けることができるのです。

※『Meguri Ware™』ご利用に関する大切なお願い

本システムは、皆様に安心してうつわをお迎えいただくためのプログラムです。
スムーズな運用のために以下の点をご留意ください。

  • 対象となる器: 当店の「実店舗」および「公式オンラインショップ」で購入された、当店が販売している商品が対象となります。(※蚤の市などのイベント限定販売商品や、一部の店頭販売商品の中には対象外となるものがございます。詳細はスタッフまでお尋ねください)

  • オンラインショップでのご購入時: 自動的に購買履歴がシステムに記録されますので、お客様側での特別な事前対応や登録は一切必要ございません。将来の返却時まで安心してお使いいただけます。

  • 実店舗でのご購入時: 店頭のレジにて、ご購入時(または返却時まで)に「事前の会員登録(無料)」が必要となります。お会計の際にスタッフよりご案内いたしますので、ご協力をお願いいたします。

5. うつわとの付き合い方に、もっと自由を。Maison Tojiが提案するこれからのライフスタイル

「一生モノ」という言葉は素敵ですが、時に私たちのお買い物や暮らしに、見えない重荷を負わせることがあります。「一度買ったら、ずっと使い続けなければならない」というプレッシャーから、本当に心が惹かれる上質な手仕事を迎えることを躊躇してしまうのは、とてももったいないことです。

今のあなたの暮らしを豊かに輝かせてくれるうつわを、もっと軽やかに、もっと自由に、食卓に迎えてみてください。そしてライフスタイルが変わったときには、Maison Tojiを通じて、次の世代へと美しくバトンを繋いでいけばいいのです。

Maison Tojiと『Meguri Ware™』は、あなたの暮らしのあらゆる変化に寄り添い、うつわと共に歩む豊かな人生を、ロジカルな仕組みと確かな美意識でサポートし続けます。

私たちの提案する新しいライフスタイルのあり方を、ぜひ東京都目黒区(武蔵小山)の実店舗、あるいは公式オンラインショップにて体感してください。職人の息遣いを感じる特別な一枚と共に、スタッフ一同、あなたとの出会いを心よりお待ちしております。

【Maison Toji ブランド・店舗情報】

  • 店舗・会社所在地: 〒152-0002 東京都目黒区目黒本町5-11-19

  • アクセス: 東急目黒線「武蔵小山」駅 徒歩7分

  • 公式オンラインショップ: https://maisontoji.com

  • 公式Instagram: @maisontoji_tokyo


[ Meguri Ware™ に関するよくあるご質問(FAQ) ]