食洗機・電子レンジは使える?陶器と磁器のうつわ、家電との付き合い方

食洗機・電子レンジは使える?陶器と磁器のうつわ、家電との付き合い方

結論からお伝えすると、陶器は食洗機に不向きなものが多く、上絵付けや金彩・銀彩の装飾がある器は、食洗機だけでなく電子レンジも避けていただくのが安心です。
一方で、無地の磁器の多くは、食洗機・電子レンジのどちらにも比較的強い性質を持っています。

とはいえ、「うちのこの器は、家電にかけても大丈夫なのかな」という迷いは、器を選ぶときについてまわるものですよね。

武蔵小山のうつわ屋Maison Tojiでは、日々たくさんのお客様から「これ、食洗機にかけても平気ですか?」というご質問をいただきます。
今日は、作家ものの器と家電を上手に付き合わせるための、見分け方のポイントをまとめてご紹介します。

そもそも陶器と磁器の違いや見分け方は?

陶器・磁器という言葉は聞いたことがあっても、実際の違いを説明できる方は意外と少ないかもしれません。

陶器は、粘土(陶土)を8001300程度で焼き上げたやきものです。土の性質が残るため吸水性があり、ぽってりとした厚みと、手に伝わる温かみが持ち味です。指で軽く弾くと、コンコンと低く鈍い音がします。

一方、磁器は、陶石という石の粉末(長石・珪石・カオリンなど)を主原料とし、1300前後の高温で焼き締めたやきものです。ガラス質に近い成分のため吸水性がほとんどなく、薄くても硬く、光にかざすとうっすらと透けるのが特徴です。指で弾くと、キンと高く澄んだ音がします。

見分け方に迷ったときは、次の3点をチェックしてみてください。

  • 光にかざして透けるかどうか(透ける=磁器の可能性が高い)
  • 指で軽く弾いた音(高く澄んだ音=磁器、低く鈍い音=陶器)
  • 底(高台)の質感(ざらっとした土の質感=陶器、滑らかで白い質感=磁器)

当店でお取り扱いする器について

当店でお取り扱いしている器は、その多くが職人による手仕事の「陶器」です。土の質感やあたたかみを大切にしたセレクトのため、自然と陶器の比率が高くなっています。

とはいえ、身構える必要はありません。丹波焼や備前焼をはじめ、当店でセレクトしている作品の多くは、電子レンジや食洗機にも対応した、日用使いしやすいものが中心です。「作家ものだから扱いが難しそう」と思われがちですが、私たちは普段の暮らしに気負わず取り入れていただけるものを選んでいます。

なお、対応の可否は器の種類やシリーズによって異なりますので、最終的な判断は各商品ページに記載の表記をご確認ください。

なぜ陶器は食洗機が苦手なのか

陶器には、目に見えないほど小さな気孔があり、水を吸い込みやすいという性質があります。食洗機の高温乾燥にかけると、器の内部に染み込んだ水分が急激に膨張し、ひび割れや破損の原因になることがあります。

また、陶器の表面に見られる「貫入(かんにゅう)」——釉薬の層にできる、ひび割れのような細かな模様——も要注意ポイントです。貫入の隙間から食洗機の水分が入り込み、長時間の洗浄で汚れやカビ、破損につながることがあります。

もちろん、すべての陶器が一律にNGというわけではありません。「半磁器」や「耐熱陶器」など、陶器の中にも食洗機に対応できる例外はあります。ご自宅の器が心配な場合は、購入時の説明や商品ページの表示を確認いただくのが確実です。

電子レンジは、金彩・銀彩の器に要注意

電子レンジで特に気をつけていただきたいのが、金彩・銀彩・プラチナ彩など、金属を含む装飾が施された器です。電子レンジのマイクロ波が金属部分に反応し、火花が出たり、装飾が焼け焦げてしまうことがあります。金彩・銀彩の器は、電子レンジでのご使用は避けてください。

一方、装飾のない無地の磁器や、下絵付け(釉薬の下に絵付けをしたもの)の器であれば、電子レンジで使用できるものがほとんどです。ただし、長時間の加熱や空の状態での加熱は、食洗機対応の器であっても避けていただくのが安心です。

3つのチェックポイントで見分ける

  • 縁や模様に金・銀・プラチナの装飾がないか  あれば食洗機・電子レンジともに避ける
  • 器の表面に貫入(ひび割れ状の模様)がないか  あれば食洗機は避け、手洗いを
  • 迷ったときは、購入時の説明や商品ページの表示を確認する

この3点を押さえておけば、日々の「これ、大丈夫かな」という迷いのほとんどは解消できるはずです。

長く使うための、正しい洗い方

食洗機を避けたほうがよい器は、次のポイントを意識して手洗いしていただくと、美しさを長く保てます。

  • 中性洗剤と、柔らかいスポンジやガーゼを使う(研磨剤入りのスポンジは、金彩や絵付けを傷つける原因になります)
  • 金彩・銀彩の部分は、特にやさしくなでるように洗う
  • 洗ったあとは、しっかりと乾燥させてから重ねて収納する(生乾きのまま重ねると、カビや貫入からの水染みの原因になります)

こうした少しの手間が、器を何年も、何十年も美しいままで使い続けるための鍵になります。

長く大切に使ったうつわは、暮らしが変わるタイミングで『Meguri Ware™』を通じて次の使い手へと巡らせることもできます。

 読みもの:私たちがMeguri Ware™を始めた理由

おわりに

「食洗機に対応しているか」は、うつわを選ぶときに気になるポイントのひとつです。とはいえ、少し手間をかけて丁寧に洗うことも、作り手の仕事に触れる時間のひとつだと私たちは考えています。

Maison Tojiでは、器ごとの特徴やお手入れ方法についても、店頭でスタッフが丁寧にご案内しています。気になる点があれば、ぜひお気軽にお尋ねください。

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